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03.Dec.24 『X4: Foundations』 大規模アップデート 7.50「航行モデルアップデート」パブリックベータ開始!
『X4: Foundations』の次回大規模アップデート 7.50、通称「航行モデルアップデート」の公開に向けて、パブリックベータを開始します! このアップデートでは、ゲームの航行モデルを大幅に見直し、『X4』ユニバースにおける艦船の操作がよりスムーズかつ現実的なものになります。詳細な内容はこのニュース記事の最後に掲載している変更履歴をご確認いただき、ぜひ本日から始まるパブリックベータにご参加ください。2025年第1四半期のリリースに向けて、みなさんの協力をお待ちしています!


この野心あふれる変革を実現するために、私たちは『Star Citizen』開発チームの元物理プログラマー、John Pritchettに協力を要請しました。彼には『X4』の艦船の操作性を再設計する上で、重要な役割を担っていただきました。このアップデートでは艦船の操作や航行経路に大掛かりな変更を施しており、みなさんにも体験していただけるのを楽しみにしています。

ぜひ私たちの最新のXLOGをご覧ください。Egosoftの創設者でありマネージングディレクターのBernd Lehahnが、今後の変更点や来年の計画について語っています。
最近公開したロードマップについてのニュースもお見逃しなく! 今後の『X4』に対する私たちの展望をより広範に紹介しています。


新しい航行モデルに加えて、ゲーム内に登場する全艦船のバランス調整を行っています。エンジンやスラスターはもちろん、その他の部位も洗練させ、新しい飛行ダイナミクスを最大限生かせるよう、バランスの取れた最適なゲームを提供できるよう取り組んでいます。

このアップデートでは、新たに複数の領域が『X4』ユニバースに追加され、これまではるか離れていたテランとボロンの領域が繋がります。さらに、新たな領域の導入に伴い、ゲーム内経済に調整を施しています。
ビジュアル面では、アップデート 7.50の実施に伴い、DLSS および FSR 3への対応など、グラフィックエンジンの大幅な強化を導入するほか、『X4』の美しいビジュアルを維持できるよう、ボリューメトリックな自己影付きの星雲を実現するシステムを導入しています。

パブリックベータの参加方法
『X4: Foundations』をお持ちのプレイヤー全員にバージョン 7.50のパブリックベータにご参加いただけます。参加を希望される方は、公式フォーラム(登録不要)をご覧になり、そのリスクやルールを十分にご理解いただけるようお願いいたします。公式フォーラムで、ルールおよび免責事項、ベータテスト参加のための手順を説明しています。

この画期的なアップデートに参加してくださるみなさんからのフィードバックをお待ちしています。公式リリースが近づいてまいりましたので、最新情報を見逃さないよう、Steamでの更新やその他のチャンネルをLinktreeからフォローしてください。

(変更点の完全な一覧は、公式フォーラムでご確認ください)
posted by Gregory
27.Nov.24 『X4』の次の展開は? 2025年の計画を一足早くお知らせします
『X』シリーズ25周年記念の年はもう終わりに近づいており、8月にリリースされた『X4: Foundations』の最新の大規模アップデートである 7.10(詳細はこちらをご覧ください)から数か月が経ちました。私たちの開発の歩みに詳しい方なら、この一見、表立った活動のない時期は、今後の開発に向けて裏で全力を尽くしていることをお察しでしょう。そのような時期になんらかの情報を公開する際には、実現の可能性のない期待を生まないよう、慎重になりがちです。反復性のある開発プロセスとそれに伴う計画の変更により、いつ、何が起きるのかを正確に予測することが難しいことが多いからです。


ですが、2025年の『X4』の展望について、自信をもってみなさんに共有できる段階にたどりついたと考えています。そこで今回は、私たちの今後の方向性を提示し、みなさんに楽しみにしていただけるコンテンツについてその概要を説明する、全体的なロードマップを発表いたします。ただし、このロードマップの詳細は今後変わる可能性があることをご了承ください。現在のロードマップは最終計画ではなく、あくまで現時点での展望であるとお考えください。

2025年第1四半期 - 航行モデルアップデート
ゲーム本体向けの次の大規模無料アップデートでは、長年計画していた重要な変更として、航行モデルの完全かつ全体的な調整を行います。過去数年間にわたって、『X4』の宇宙での航行がよりスムーズで現実的、自然になることを目指して作業を進めてきました。最新のアップデートでは、艦船の操作や航行経路に大幅な変更を施していますが、この実現にあたっては、高度な数学の専門知識が必要でした。

この実現に向けて、私たちは『Star Citizen』開発チームの元上級物理演算プログラマーである、John Pritchettの協力を得て、『X4』の航行モデルの変革を進めてきました。Johnのすばらしいキャリアを『X4』に取り入れることができてうれしく思います。実際にプレイされたみなさんからのフィードバックをお待ちしています。これは間違いなく、スクリーンショットや動画でご確認いただくよりも、ゲーム内で体験していただくべきでしょう。近日開始予定のパブリックベータ版にご期待ください。

この航行モデルの変更に伴い、改善内容を最大限に生かすべく、『X4』に登場するすべての艦船について、全面的なバランス調整も実施します。エンジンやスラスターはもちろん、艦船の各部位を見直し、チームが徹底検証を繰り返し、バランスの取れたゲームプレイを提供できるよう、取り組みを進めています。

このアップデートでは、航行モデルの変更に加えて、従来の拡張パック(『X4: Cradle of Humanity』 および 『X4: Kingdom End』)におけるテランとボロンの領域を接続するさらなる領域が追加される予定です。それに伴い、ゲーム内の経済にも調整を施します。詳細は、パブリックベータが開始され次第、お知らせします。

グラフィック面では、このアップデートにより、DLSSやFSR3が実装され、グラフィックエンジンにさらに重要な機能の強化が実施されます。

この画期的なアップデートに向けたパブリックベータをできるだけ早く開始できるよう、開発を進めています。ただし、ご想像のとおり、こうした「ゲームを変える」レベルの機能には、内部および非公開のテスト段階という追加の期間が必要です。Steamで『X4』をフォローし、アップデート情報を継続的にご確認ください。

2025年第1四半期 - 小規模DLC(開発中)
ゲーム本体の無料アップデートに加えて、来年初旬には通常よりも小規模な拡張パックのリリースを予定しています。この小規模拡張パックは、従来の『X4』の拡張版よりもコンパクトなコンテンツとなり、詳細は現在も調整中です。確定している要素としては、コミュニティのメンバーからの熱烈な要望にお応えし、過去の『X』シリーズで人気を博した、とある艦船がそのデザインを見直され再登場します。また、その船を手に入れるためのミッションや、場合によっては設計図の入手方法も小規模拡張パックに含まれる予定です。今年のクリスマスには、その船の詳細をサプライズで公開できるかもしれません。ご期待ください!

2025年第3四半期 - 外交機能アップデート
2025年後半には、『X4: Foundations』における外交に焦点を当てた、ゲーム本体に対する無料のアップデートを予定しています。そのアップデートでは、プレイヤーの本部に派閥の代表たちが集められる新しい部屋が追加され、戦略に関わる選択肢を与えてくれるようになります。さらに、プレイヤーは「X」ユニバースで外交目標を達成するために、NPCエージェントを独立したミッションに派遣できるようにもなります。このアップデートのハイライトは外交イベントであり、プレイヤーはほかの派閥との関係、時には特定のNPC派閥間の関係を操る機会を得られます。外交アップデートのその他の機能については、リリース日が近づいたら、詳細を随時お伝えする予定です。

2025年第3四半期 - さらなる小規模DLC
最初の小規模DLCの成功次第では、ほかのゲーム本体向け無料アップデートにあわせて、同等の規模のDLCを追加でリリースする可能性があります。これまで説明してきたとおり、2025年の私たちの重点目標は、ゲームの基本部分に継続的かつ効果的な改善を行うことにあります。その改善自体は従来同様、既存の『X4』プレイヤーに無料で提供されます。一方で、小規模DLCの販売は、今後の開発を支えるという重要な機能を担っています。

2026年 - 探究アップデート
2026年初頭には、次の大規模アップデートをリリースする予定です。「探究」に焦点を当てたそのアップデートでは、「X」ユニバースにおける未踏の宙域にプレイヤーを誘うアノマリーが導入され、どのアノマリーからもユニークで興味深い発見が得られるでしょう。開発を進めつつ、このテーマにもとづいて詳細をさらに洗練させる予定です。たとえば長距離スキャナーの仕様改善や、これらのアノマリー発見に至るさまざまなミッションなどです。その機能はまだ開発サイクルの初期段階にありますが、「探究」は間違いなく今後の『X4』のビジョンにおいて、重大な要素となるでしょう。このテーマについて、ぜひみなさんのご意見をお聞かせください。

2026年 - さらなる大型アップデートを実施予定。詳細は……お伝えするには早すぎます!
さらに先の予定としては、2026年後半には、ゲーム開発における新たな節目となる、もう一つの大型アップデートを計画しています。現時点では詳細には触れられませんが、シリーズにとってとてもエキサイティングな追加要素や初公開の要素を計画していることをお約束します。

このロードマップで、来年の『X4』の予定について、多少曖昧にせよ、より明確な展望を提供できれば幸いです。次回のアップデートに向けたパブリックベータを開始できるのを楽しみにしています。ぜひ私たちの公式チャンネルをフォローして、続報をお待ちください。Linktreeでは、ニュースやコミュニティリソースの全体像をご覧いただけます。
posted by Gregory
02.Sep.24 『X』シリーズ25周年!
カイル・ブレナンがエクスペリメンタルシャトルのテストパイロットとしてXユニバースに飛び立った──1999年にリリースされた『X: Beyond the Frontier』におけるその運命の日から、『X』シリーズは始まりました。


今年、『X』シリーズはついに25周年を迎えました!

四半世紀にわたって、私たちは数々のゲーム本編のリリースにアドオン、拡張版、大規模アップデートをとおして、宇宙を探索し、夢中で物語を追い、経済的支配圏を管理し、壮大な戦闘を繰り広げてきました。そしてその旅はまだまだこれからも続きます!

この機会に『X』シリーズの25年間を振り返るべく、Xユニバースの生みの親であるBernd Lehahnが思い出を振り返る映像を用意いたしました。ぜひご覧ください。

「Steam Space Exploration Fest」で『X』シリーズを祝おう!
2024年9月3日から9月10日まで、Steamの「Steam Space Exploration Fest」で私たちの大好きなジャンルが特集されます。『X』シリーズをコンプリートしたい方や新たにXユニバースに飛び込みたい方には絶好のチャンスです。

皆様が、我々のこの四半世紀に及ぶ旅にお付き合いくださり、そして我々の歴史のかけがえのない一部となってくださったことに感謝します。我々はこのような素晴らしいコミュニティに恵まれたことを本当に光栄に思っています。

もしよければXシリーズでの思い出を、コメント欄でお聞かせください。

では宇宙でお会いしましょう!
posted by Gregory
19.Aug.24 Important Update for X4: Foundations Players Regarding GOG Cloud Saves  (0 コメント)
We would like to bring to your attention an important update from GOG that will affect Cloud Save functionality for X4: Foundations. Starting August 31st, 2024, GOG is implementing new storage limits for Cloud Saves. This restriction limits the available space for Cloud saves to 200MB per game, i.e. 200MB for all saves for that game combined. This change could result in the deletion of your save files stored on GOG's Cloud if they exceed this limit.

Key Points to Note:
  • Cloud Save Limitation: GOG has announced that any save files exceeding 200 MB per game will be deleted after the specified date. This means that continuing to rely on Cloud Saves might not be viable, since X4: Foundations will often have save files which, in combination or potentially even individually, exceed this limit.
  • Back Up Your Saves: We strongly recommend that you back up your Cloud Saves locally using GOG Galaxy before the deadline. This will ensure that your progress is not lost. You can manage your Cloud Saves through GOG Galaxy by downloading them and reviewing your saved data.
  • Disable GOG Cloud Saves: To avoid any complications, users can disable the Cloud Save feature using the GOG Galaxy settings. This will prevent any potential issues related to the new storage limitations.
We understand that this change may be inconvenient, and our aim is to help you navigate it. If you have any questions, or need assistance, feel free to reach out to the GOG support team.
posted by Gregory
08.Aug.24 アップデート 7.10配信開始
A mere seven weeks or so after the release of our major 7.00 update for X4: Foundations, we're pleased to announce the release of the 7.10 update, bringing a range of improvements and fixes to enhance your space-faring adventures.


『X4: Foundations』の大型アップデート 7.00のリリースからわずか6週間で、アップデート7.10のリリースにこぎつけることができました。今回のアップデートでは、宇宙をより快適に探険できるよう、さまざまな改善と修正を施しました。

具体的には、ドッキング・採掘・戦闘における艦船の挙動の改善に加えて、さまざまなミッションをスムーズに進行・完了させられるようにする修正、パフォーマンスの安定性の向上、さらに、ユーザーインターフェースにおける微細ながら影響力の大きい改善を行っています。また、ゲーム内の複雑な政治的環境を把握するために、新たに「派閥と関係」についてのチュートリアルを追加しました。

最新の拡張版、『X4: Timelines』に含まれる船に関連しては、オープンユニバースでアンロックされたダーツ級にトラベルドライブ機能を追加し、銀河を速く、効率よく移動できるようになりました。また、サッポロ級へと対戦闘機ミサイルを搭載し、戦闘能力を向上させています。『X4: Timelines』自体にもさらなる改善を行い、探索や戦闘シナリオがますます魅力的になりました。

ご自分の足跡を残したいという方は、『X4: Timelines』の拡張された競争要素をお試しください。ログインしてランキングに参加する方法をまとめた動画ガイドを下記で共有しています。ぜひ参加して、頂点を目指しましょう!

これらを含む『X4: Foundations』のアップデート7.10は現在配信中です。ゲームに飛び込み、ゲーム体験を向上させる改善や修正をぜひご自身でお確かめください。皆様の星間飛行が、安全かつスリリングなものでありますように。この数週間、アップデート 7.10のベータテストに参加してくださった方々に心より感謝を申し上げます。
posted by Gregory
07.Aug.24 『X』シリーズの作曲家、アレクセイ・ザカロフへのインタビュー
美しく広大な『X』ユニバース。そのどこで、何をしていても、音楽は常に存在しています。アレクセイ・ザカロフによる楽曲は、宇宙の雰囲気を創出し、平和な探索から、大規模な戦闘まで、さまざまな場所、状況に臨場感を与える上で重要な役割を果たしています。


今回は、楽曲の背景にあるアーティストの精神に迫りたいと思います。そのため、『X』シリーズのサウンドトラックにおける芸術性と作品について、作曲担当のアレクセイをお迎えしてインタビューを行います。ぜひ最後までお付き合いください!

ようこそ、アレクセイ! さっそくですが、作曲の世界に入ったきっかけを教えてください。
小さな頃から音楽が大好きだったと思います。両親のどちらも音楽家ではありませんでしたが、家では常に音楽が流れていました。父はクラシックロックのファンで、クイーンやピンク・フロイド、ディープ・パープル、ユーライア・ヒープなどをよく聴いていて、子どもの頃の私は、そのような音楽に慣れ親しんでいました。のちに父から「子守唄の代わりにメタルソングを歌っていた」と聞かされましたよ。正統な音楽教育を受ける機会はありませんでしたが、見聞きした楽器のすべてを演奏したいと思っていました。友人や親戚の家にあった調律が狂った古いピアノや、祖父の壊れたバラライカ(私が相続しました)、良い音がするものはすべてドラムとして使いました。このような環境で育ち、13歳の頃に友人と一緒に初めて音楽ソフトウェアに出会いました。あれはTrackersの一種で、たぶんFast Trackerだったと思います。当時、いろいろなソフトウェアツールを試しましたが、あくまで趣味のひとつでしたから、まさか将来、自分がプロとして楽曲を制作することになるとは夢にも思っていませんでした。

では、あなたの音楽性に、いちばん大きな影響を与えたものは?
いろんなものに影響を受けてきましたし、どのように影響を受けたかは人生のその時々によって異なります。先にお伝えしたように、私はクラシックロックの大ファンで、今もよく聴いています。もっと重厚なメタルミュージックも好きです。その楽曲たちはどんなときもエネルギーを与えてくれますが、必ずしもポジティブなエネルギーとは限りません。それでも、自分が楽曲を制作する上で、どんなエネルギーも感情も糧になります。クラシック音楽も好きで、よく聴くのはスヴェリドフやチャイコフスキー、ラフマニノフなどです。映画のサウンドトラックも好きですが、現代のサウンドトラック、特にメロディよりも音が重視されるものはあまり好みではありません。ハワード・ショアはその点で素晴らしいですね。古典的なサウンドトラックの作曲家だと思います。ゲームのサウンドトラックについては、量産されたようなものが最近はあまりにも多いように思います。ただ、今のゲーム業界で最高の作曲家を一人挙げるとすれば、ギャレス・コーカー(註: Gareth Coker)でしょう。彼は本当に素晴らしい作曲家です!

『X』シリーズの楽曲を制作するようになった経緯を教えてください。
あれは幸運と偶然の合わせ技とでもいうべき出来事でした。2003年の夏、すでに『X』シリーズのファンだった私は、ふと思い立ってEgosoftにメールを送りました。ゲームをどれほど愛しているかということ、楽曲がすばらしいということを伝え、私も電子音楽を制作しており、楽曲を作らせてほしいと申し出ました。数日後、なんとBernd(EgosoftのCEO)から返信がありました。驚きと喜びで胸を膨らませてメールを読むと、Berndは「テクノ音楽は必要ない」と言いつつも、私の作品を送ってもいいと言ってくれました。そこで、まったく新しい楽曲を作ることにし、2日後に完成させました。それを送ったところ、とても気に入ってくれたようで、『X2』に必ず使う、と言ってもらえたのです。その楽曲が"Aurora"で、後に『X3: Albion Prelude』のサウンドトラックに収録されました。その後も追加で何曲かを制作し、Berndから「Rolling Demo」(註: 『X2』のリアルタイムレンダリング映像体験版)に使う楽曲を依頼されました。依頼からリリース予定日まで数日しかなく、非常にタイトなスケジュールでしたが4曲を制作し、リリースのわずか1時間前に音楽が組み込まれました。これがEgosoftとの初仕事で、その後はご存知の通りです。

あなたの楽曲は『X』ユニバースに強いアイデンティティを与えています。『X』ユニバースのテーマを作るうえで、音楽面でどのような探求をしていますか?
私はまず音楽を作りながらプレイしてみたり、探索してみたりして、自分の感覚を頼りにしつつ、部分的に試そうとします。例えば、最近リリースされた拡張版、『X4: Timelines』でHUB(註: タイムラインモードの施設のこと)の音楽が必要になり、ゲームを起動してしばらく操作しながら、その場所に合う音楽を想像し、感じ取ろうとしました。しばらくすると、どんな楽曲を作るべきか、どんな音が合うかが明確になってきました。楽曲をゲームに組み込んだ後は、実際にゲーム内を移動して回ったり、静かに立って音楽を聴いたりして、その楽曲がゲーム内でどのように感じられるのかを確かめます。そのあとでチームに楽曲を公開し、フィードバックをもらうというのが、私のやり方です。

新しい『X』シリーズの楽曲制作に取り組む際は、どのようにアプローチしますか? 創造のプロセスについて教えてください。
以前の質問で部分的に答えましたが、もっと広い視点で説明してみます。楽曲制作の方法は実に幅広い、さまざまな方法で進行し、時には混とんとした状態になることもあります。制作はゲームの開発サイクル全体に及び、そのなかで私は楽曲だけでなく、ゲームの全体的なサウンド(音響効果の制作など)にも関わっています。そのため、楽曲とサウンドエフェクトの制作を常時切り替えつつ進行させることになります。作業方法を変更し続けなくてはならないのは大変な面もありますが、同じ作業の繰り返しとは違って飽きないという点では助かっています。作曲についても、進行方法はさまざまです。時には無理やり席について何か書かなくてはならないこともありますが、夜中に突然アイディアが思い浮かび、スタジオのPCに飛びついて、夢の中で思いついたテーマを打ち込むこともあります。楽曲とは、いつ、どこでアイディアが生まれるかわからない、予測不可能なことが多いものです。もちろん、こうした即興的な楽曲は傑作になり得ます。例えば、"Rise of the Protectorate"という楽曲はまさにそのような思い付きで作ったものです。夜中に、ボコーダーでロボット化された合唱団というアイディアが思い浮かんだんです。

電子楽器だけで作曲していますか? それともアナログ楽器も使って作業していますか?
主にハードウェアシンセサイザーとサンプルオーケストラを使って作曲しています。これまでのキャリアでシンセサイザーを6台購入しました。もちろん、一度に全部使用していたわけではありません。最初に購入したのはVirus TIで、現代のシンセサイザーの中でもアイコニックなものです。残念ながら今年廃盤になってしまいましたが、宇宙をテーマにした楽曲制作には気に入っていて、手放すことはないでしょう。他にもKORGシンセサイザーを数台所有していて、最近の購入はClavia Nord Stage 4です。楽曲にライブ楽器を使いたい場合は、オーケストラをやっている友達に依頼して、録音してもらいます。大規模なオーケストラでも1台の楽器でも、やはり生の音はすばらしい音を奏でてくれます。また、リアルな音を使って楽曲を強化することもよくあります。例えば『X4: Timelines』における"Mission Control"という楽曲では、金属製のドアの音を録音しました。その音を処理してピッチを下げて、大きくエフェクトをかけることで、楽曲全体をとおして非常な不気味な音がうなるようにしました。これが楽曲に躍動感を持たせた例の一つです。

『X』シリーズで制作した楽曲の中で、一番の自信作はどれですか? また、その理由を教えてください。
特別な1曲というものはないと思います。もちろん、自分の作品を愛していますが、常に改善の余地はあります。人は学び続け、進化し続けるべきです。この質問の答えは、親愛なるプレイヤーやリスナーの皆さんにお任せしたいと思います。

作曲中に創造性の壁にぶつかったことはありますか? もしあれば、それをどのように乗り越えましたか?
もちろん、壁にぶつかることはあります。その壁とは、新しいものを作り続けるなかで、ユーザーを満足させ、失望させてはならないという部分です。私にとって、壁の主な原因とは、失望させたくないという思いであり、チームや自身が満足できる結果にすることです。ですが、その障壁の多くは私の頭の中にだけあるものなので、過剰に考えてしまいがちです。解決方法としては、森の中を歩いたり、川べりのベンチに座ったりするなど、いろんな方法がありますが、時には無理やり席についてとにかく作業を始めてしまうことがもっとも効果的です。

この先、さらに探求してみたいテーマや音楽的な影響はありますか?
私たちは常に新しいことに挑戦し続けています。ゆっくりでも、それは確実に進んでいます。今後はもっと大きな変化を楽曲に持ち込みたいと思っています。よりダークで、重い楽曲になる可能性はありますが、旋律の美しさは維持するつもりです。

アーティストに憧れている人たちに、一番重要なアドバイスをひとつ与えるなら、何と言いますか?
作曲しようと思わないことが一番ですよ(笑)。楽曲制作はすべての時間、精神、感情を奪い、時にはその作業に完全に飲み込まれてしまうこともあります。それに、成功や収益の保証はありません。ですが、それでもなおやってみようと思えるなら、それこそが成功への第一歩となるでしょう。道のりの険しさ、そして今でこそ有名な作曲家たちも生前はあまり評価されていなかったことを決して忘れないでください。多くの作曲家たちの人生は不幸で、自分の作品の価値を信じることができませんでした。その才能が認められたのは、ずっと後のことです。ですから、私からのアドバイスは、自分の作品を信じるということです。今、聴いてくれる人がいなくても、真剣に取り組み続ければ、いずれその価値が認められる日が来るでしょう。

作曲以外に、ふだんの生活で楽しんでいることはありますか?
あまり時間がなくて、他のことはできていません。音楽の次に情熱を注いでいるのは、たまにプレイするゲームです。ほかには年に一度、山に旅行します。山は多くのエネルギーを与えてくれますし、いろんなアイディアが湧いてきます。私にとってのパワースポットですね。

どこかであなたをフォローし、最新の活動を知ることができますか?
残念ながら、今のところ、ウェブサイトを持っていません。昨今はソーシャルネットワークがあれば十分ですから。こちらが私のSNSです。最後に、ファンに一言お願いします。
長年にわたってご支援いただきありがとうございます。みなさん、愛しています!
posted by Gregory
02.Jul.24 パブリックベータ 7.10 配信開始
ひとつのベータが終わるとき、また別のベータが始まる——というわけで、また戻ってきました! 『X4: Foundations』の無料大型アップデート 7.00が大好評を博したのを受けて、すでに次のアップデートの準備を始めています。現在参加可能なアップデート 7.10 パブリックベータにぜひご参加ください。


パブリックベータの参加方法
『X4: Foundations』を所有するプレイヤーなら、どなたでもパブリックベータ版をダウンロードするチャンスがあります。ベータテスト参加者に想定されるリスクやルールを認識していただくために、興味のある方にはフォーラムでルールや免責事項、参加手順をお読みいただきます。フォーラムへのリンクはこちら - 登録は不要です。関連情報をお探しの方はご確認ください。

『X4: Timelines』と今後の『X4』に関するFAQ
見逃した方々のために: 最新の拡張版『X4: Timelines』リリース直後に、みなさんの熱心な質問に応えるべく、詳細なFAQを公開しました。そこでは『X4: Timelines』を遊んでいくことで『X4』のサンドボックスで解除できるすべての報酬の内容、『X4: Timelines』の開発が今後の『X4』にどのような良い影響を与えているか、そして今後もどのように影響を与え続けるかについて説明しています。また、次の大型アップデート(7.50と8.00とナンバリングしてリリースされる可能性が高いでしょう)における優先事項についても簡単に概要を説明しています。ぜひSteamニュース内に書かれたFAQをご覧ください。

サッポロ級とダート級の紹介
7.10 パブリックベータでは、新しい船2隻にいくつかの変更を施しています。そのため、今回のニュースで少し詳しく紹介します。これらの船は、私たちの最新拡張版『X4: Timelines』をプレイしていくこと(アンロック要件はFAQをご覧ください)で『X4』のサンドボックス内でも使用できます。7.10 パブリックベータ 1で実装された変更内容については、このニュースの最後にある変更点のまとめをご覧ください。

サッポロ級
"サッポロ級はテランが植民地の候補地を偵察するために使う非戦闘用の探査船として建造されたが、テラフォーマー戦争が激化するにつれて、移動型の指揮統制拠点として機能するよう再設計された。結果、大規模な戦闘の監視や、さまざまな戦場での軸としての活躍の場を得た。現行型でも本来の役割を果たすための高速性や機動性といった特徴は残っている。"

ダート級
"ダーツ級は当初、通販用の定期購読型の組み立て部品キットとしてリリースされた機体だが、興味をもったレーサーが定期購読し、部品を受け取り始めた。やがて人気を得たのを機にダーツ級はただちに通常生産の完成品として販売されるようになり、新たなキット購入者の受け付けは終了している。

キット版と通常生産版の見分け方は簡単である。キット版は後部チタンフィンがほかの部分にフィットしないというクレームを受けて該当部の金型が再度造られたからだ。

製造は終了したものの、ダーツ級のキット版は依然としてきわめて高い人気を誇り、未完成のキットが通常生産版よりも高い値段で売買されている。"


Modding Support:「X Wiki」に新しい項目を追加
『X4』のMOD制作者の方々に、「Modding Support」項目の構造を変更したことをお知らせいたします。詳細は「X Wiki」でご確認ください。また、Wikiに以下のガイドを追加いたしました。コミュニティのMOD制作者もWikiの上記項目に新しいガイドを追加しているので、ぜひご覧ください。MOD制作をますますお楽しみいただけるはずです!
posted by Gregory
20.Jun.24 『X4: Foundations』大型アップデート 7.00と拡張版『X4: Timelines』配信開始
Egosoftは『X4: Foundations』待望の大型アップデート 7.00と、新拡張『X4: Timelines』をリリースいたしました。すでに高い評価を得ている人気の宇宙シミュレーションサンドボックスが、二つのアップデートでさらにパワーアップします。ベテランプレイヤーもこれから始めるプレイヤーも、充実したゲーム体験をお楽みいただけます。


アップデート 7.00 - 宇宙体験をさらなる高みへ
(アップデート 7.00 - 全変更点)

『X4: Foundations』の最新アップデートでは、コンテンツやゲームメカニクス、ユーザビリティ、アクセシビリティ、技術的パフォーマンスの向上などにおいて、ゲームの進化をもっとも包括的に体験することができます。この新たな章では、探索できる広大な宇宙、ドラマチックな遭遇、そして『X4』ユニバースの複雑な経済や政治的景観に対する洞察力を深めるために、新たに設計された一連の革新と機能が導入されています。

広範な新しいコンテンツ
『X4: Foundations』のユニバースは、テラディとアルゴンの主力艦のデザインを見直したことで、さらに複雑さと活気を増したものになります。派閥を象徴する艦船に、これまでよりも細部にこだわった再設計を施し、宇宙での遭遇に新たな奥深さを添えます。堂々たる艦船を指揮することで、戦いと探索は、新たな畏敬と戦略に満ちたものになるでしょう。

ユニバースの拡大に伴い、新たな宙域やランドマークが登場し、プレイヤーを未踏の領域へといざないます。これらの発見は視野とチャンスを広げるものであり、謎を解明すべくプレイヤーが訪れるのを待ち受けています。この拡張を補完するものとして、種族ごとにマネージャーオフィスが導入されます。各派閥への理解を深め、プレイヤーの宇宙旅行をさらにパーソナライズするうえで役に立つでしょう。新しい展望デッキモジュールなら、これまでとは一線を画す方法で宇宙を観測できます。宇宙ステーションという快適な場所から、息を呑むほど美しい宇宙をご覧ください。

ゼノンの新型艦船と艦船デザインの見直し
アップデート 7.00には新たに複数の艦船が登場しますが、なかでも一際特別な船を紹介しましょう。ゼノンにP E、S Eモデルが追加となり、アップデート 5.00で主力艦のデザインが刷新されたように、徐々にサンドボックス内の以前のモデル(P級とS級)と交替することになります。

さらに期待していただきたいのは、新しいテラフォーマー艦船の登場です。これらの艦船は『X』シリーズ25周年を記念して、『X: Beyond the Frontier』のレガシーを掘り下げるものです。旧作品を彷彿とさせる新モデルはサンドボックスにも登場します。ユニークな艦船との遭遇にご期待ください!

『X4』で初となる操縦可能なゼノン艦船
操縦席にしっかりお座りください! というのも、アップデート 7.00では、選ばれたいくつかのゼノン艦船を実際に操縦できるからです。対象となるのは、アップデート 7.00で導入される、デザインを見直したゼノンP EとS Eモデルと新しいテラフォーマー型。いずれも他の所有艦船と同様に、乗り込んで操縦することができます。操船されることに適応したゼノン艦船は、Xユニバースに新しい視点を与えるでしょう。

ゲームプレイの革新
新しいコンテンツに加えて、アップデート 7.00ではエンドゲーム帯向けの「存続の危機」イベントの導入など、ゲームプレイの大幅な強化も含まれています。プレイヤーは複雑な対立構造のなかで、侵略のためなら労をいとわない派閥と戦うことになり、戦略と復旧を両立させるスリリングな新次元のゲームに挑戦することになります。穏やかな星間旅行を求めるプレイヤーはこのチャレンジから撤退することも可能です。好みに合った体験を保証いたしますのでご安心を。

根本的に改良され、より直感的な操作が可能になった外部カメラシステムも登場します。プレイヤーが宇宙を見る方法、そして宇宙とのインタラクション性が強化されており、まったくの新しいゲームのように感じられるかもしれません。これに加えて、AIも全体的に改善し、さらにダイナミックでリアルな宇宙を実現できるようになりました。艦船はもっと効果的にトラベルモードに出入りできるようになり、ジャンプゲート通過時や戦闘状況下での航路も改善しました。このような機能の強化に加えてチュートリアルの再設計と拡張を行い、新参プレイヤーもベテランプレイヤーも本作のメカニクスの奥深さを十分に理解でき、楽しめる作りになっています。

ユーザビリティとアクセシビリティの重視
今回のアップデートでは、どんなプレイヤーにとってもさらにアクセスしやすく、楽しいゲームにすることを重視して、ボタンマッピング機能の強化を行ったほか、宇宙空間での操縦機能のニーズに応じて既製のコントローラーごとに操作プロファイルを導入しています。さらに、オプションで、FOVスライダーや、色覚特性をお持ちのプレイヤー向けのUIカラーを設定できるようになります。また、さまざまなアクションに対応する音声とテキストのフィードバックが導入され、プレイヤーがゲームのダイナミクスを理解し、情報をもとに意思決定を行えるようサポートします。そして、アクションのペースを早急だと感じるプレイヤー向けに、制御された、ゆったりとしたゲームプレイを可能にする「ゲーム速度低下モード」を導入しました。これらの機能は、プレイヤーの好みや必要性に応じて、ゲームプレイを柔軟に調整できるよう設計してあります。

アクションにズームインできる視覚強化ゴーグルとともに、カスタマイズ可能なラディアルメニューを導入し、ゲーム内のさまざまなアクションに素早くアクセスできるようになりました。さらに、スキャンモードでのシェーダーを見直したことで、プレイヤーのインタラクション性、没入感が向上しています。新たな改善点を活用すれば、複雑な宇宙戦争と探索でも自信を持って進めることができるはずです。

技術の進歩
アップデートの核となるのは、XTECH 5エンジンの大幅な技術的改良です。この改良によって、さらにスムーズで安定したゲームプレイが可能になりました。鮮明なビジュアルを実現するテンポラルアンチエイリアシングや、宇宙に深みとリアリズムを与えるシャドウの強化など、改良による違いはすぐに実感してもらえるでしょう。

『X4: Timelines』について
『X4』ユニバースの新章、『X4: Timelines』でかつてない宇宙の旅に出よう。

『X4: Timelines』では新規プレイヤーに『X4』のコアとなるゲームプレイメカニクスを紹介するにあたって斬新な方法を導入しつつ、歴戦の宇宙冒険家たる長年のプレイヤーにも楽しめる仕様となっている。さらに、『X4』のサンドボックス外で繰り広げられるスリリングな新しいストーリーラインでは、『X』シリーズの設定や歴史の深部に眠る壮大な挑戦と予期せぬ冒険が待ち受けている。

『X4: Timelines』は、『X4』ユニバースに革新的なアプローチをもたらす新しい拡張版です。交易商のハーパー・ドネルを主人公とするスリリングなストーリーラインが展開され、領境での偶然の出会いがユニバースの根底を揺るがす事態に発展します。この新しい『X4: Timelines』のストーリーラインには、『X4』のゲームプレイにおけるさまざまな側面を体験できる多様なシナリオが搭載されています。そのシナリオをプレイすることで、『X4: Timelines』のストーリーラインに新たなミッションがアンロックされ、『X4』の広大なサンドボックスで使用できる特典が手に入ります。中には『X』ユニバースの歴史から改めてデザインされた、懐かしい艦船も含まれています。

『X4: Timelines』は単なる拡張版にとどまらず、『X4』ユニバースにおける革命となる。歴戦の宇宙探検家も新入り冒険家も、謎と冒険、戦略を融合させたスリリングな新章に魅了されるだろう。

バンドルの更新
拡張版『X4: Timelines』のリリースに伴い、Steamで配信中の『X4: Community of Planets』バンドルを更新し、新しい拡張版を同梱しました。既存のプレイヤーは、Steamのバンドルコンプリート機能を使って『X4: Timelines』を購入する際に割り引きを受けることができます。

>> X4: Community of Planets Edition
>> X4: Community of Planets Collector's Edition

コミュニティに感謝の気持ちを込めて
長年にわたるサポート、特にベータテストに参加してくださったみなさんには心からお礼申し上げます。みなさんの協力があったからこそ、今回のリリースを実現できました。過去1年間の私たちの努力の成果をぜひお楽しみください。みなさんからのフィードバックを心待ちにしています! 『X4』はさらに充実を重ね、この大きな節目に到達できたことをうれしく思います。みなさんの情熱と貢献に日々刺激を受けています。すばらしいコミュニティのみなさんに改めて深く感謝いたします。
posted by Gregory
14.Jun.24 『X4: Timelines』公式サウンドトラックが本日から配信
『X4: Timelines』サウンドトラックで脅威に満ちた音の旅に出よう。美しい楽曲は『X』シリーズでおなじみの作曲家、Alexei Zakharovによるものだ。本サウンドトラックはegosoftによる著名な『X4』ユニバースの一部である、2024年発売の拡張版、『X4: Timelines』に付随するものである。


シリーズに長年携わっているZakharovが、星間探険の本質を美しい音楽で表現している。

▪️ X4: Timelines Soundtrack Preview

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posted by Gregory
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